革レザー製品好きなら、知っておくべき知識。(その1)

革レザー製品好きなら、知っておくべき知識。(その1)

革レザー製品好きなら、知っておくべき知識。
(その1)

 

革ができるまでは、様々な工程を経て製品として販売されるようになります。
私たちが普段使っている革製品も同じように様々な工程を経て、私たちの手元に届いています。

モラルコードでは、レザー専門店として
専門的な観点から、分かりやすく「レザー:本革」について解説したいと思います。

 

「レザー:本革」と一言で言っても、その種類は多岐に渡ります。

鞄(かばん)靴(くつ)だけでなく、衣類や家具・雑貨・インテリアにおいても幅広い用途で革が使用されています。

「レザー:本革」といっても、私たちの生活で触れることのある素材のレザーは、「革」です。
もう一つ、「皮」と漢字で書くときはどういった違いがあるのでしょうか!?

それは

動物から採った状態は、「皮」
商品などに利用できる状態は、「革」。
と書きます。

「かわ」と言っても、状態によって呼び方も変わります。

 

製品などに使用できる状態にするためには、「なめし:鞣し」と呼ばれる専門的な工程や加工を行わなければなりません。

私たちが使う「革」の原料となる動物の特徴や商品用途に要求される性質を引き立てるためには、様々な「なめし:鞣し」の方法があり、「タンナー」と呼ばれる鞣し工場で工夫され作られています。

もともとの原料となる「皮」の違いも様々です。
動物は牛・豚・羊・山羊などから作られることが多いですが、その他にもワニ・トカゲ・魚などから取って作られることもあります。

よって動物の種類や鞣しの製造方法の違いにより完成する「革」は、非常に多種多様なものになり豊富なバリエーションがあります。
そこで今回はまず、革をつくる第一歩、原材料の基となる「原皮」についてご紹介いたします。

 

目次

「皮」と「革」の違いとは?

「レザー」には、「皮」「革」の2つの意味があります。

まず製品にする「レザー」「革」にするのに、動物の体から皮膚を剥がさなければなりません。

その剥がした生の状態の皮膚を「皮」言います。
鞄(かばん)靴(くつ)などの製品へ使える状態に加工したを「革」言いますので、加工する前とした後で呼び名が違うということです!

そのため、製品に使用している材料のレザーは「革」と覚えておいていただければと思います。

「皮」から「革」に変化します。

「原皮」って何?

剥がした生の状態「皮」を強度や柔らかさを持った製品に使える状態の「革」にするために、水分や薬品を加えるなどの様々な工程を「なめし:鞣し」と言います。

動物から剥いだ「皮」を放置していればいずれ腐ってしてしまいます。
これを防ぐために、通常は高濃度の食塩水で塩漬け乾燥等の処理をして腐らないようにします。
この工程を行うことによって、ある程度保存がきく状態なります。

この状態の皮のことを「原皮(げんぴ)」と呼んでいます。

「原皮(げんぴ)」とは、革の製造原料となる加工前の皮になります。

 

塩漬けされた原皮
塩漬けされた原皮
塩漬けされた原皮
塩漬けされた原皮
塩漬けされた原皮をきれいにカットしていく工程。
塩漬けされた原皮をきれいにカットしていく工程。
塩漬けされた原皮をきれいにカットしていく工程。
塩漬けされた原皮をきれいにカットしていく工程。

 

「ウェットブルー」って何?

塩漬け乾燥された「原皮(げんぴ)」から、ひと工程させた状態。
保管がしやすく、腐敗も防げて管理しやすい「革」のことを言います。

(作業内容)
「原皮(げんぴ)」をドラム(太鼓といわれる大きな樽状のもの)に入れて大量の水を使って、塩漬けされた原皮の塩分や汚れを落とす必要があります。

付着物を取り、繊維をほぐし、毛を抜きやすくする「石灰漬け」「脱灰」や、「フレッシング」など、塩基性硫酸クロム塩を使用して鞣します。

鞣し加工を行うことで「ウエットブルー」とその名の通り、青い(薄い水色)状態になり、乾燥させることにより完成します。

この「なめし:鞣し」の工程をすることで「皮から革」となります。
この状態にすることにより、腐食などの劣化を防ぐことができます。

 

原皮を鞣すドラム(太鼓といわれる大きな樽状のもの)
原皮を鞣すドラム(太鼓といわれる大きな樽状のもの)
原皮を鞣すドラム(太鼓といわれる大きな樽状のもの)
原皮を鞣すドラム(太鼓といわれる大きな樽状のもの)

 

「タンナー」とは?

簡単にいうと「なめし:鞣し」を行う場所・工場のことを「タンナー」と呼びます。

原皮を様々な用途の風合い・色に「なめし&染色」するためには、「タンナー」での特別な工程を行って普段私たちが長く使えるレザーに仕上げられています。

「なめし:鞣し」にはいくつか方法がありますが、その工程には大量の水が必要です。
そのため、「タンナー」は水源が豊かな場所に集まっていることに由来する。
どのタンナーも豊富な水がある川沿いにあることが多いのも、水が必要だったからです。

「なめし:鞣し」に必要ななめし剤(薬品)は、植物由来成分である「タンニン」と、塩基性硫酸「クロム」が主流となっていいます。

植物由来成分である「タンニン」は、自然の植物を使ったタンニンで鞣すことから「ベジタブル・タンニング」と呼ばれています。

化学薬品(塩基性硫酸クロム)を使ってなめすクロムなめし
なめした後は「ウエットブルー」とよばれる青色の下地になります。


このなめしの方法やの鞣し剤の調合により、タンナーそれぞれの個性が特徴となります。

なめされた革は、その後さまざまな加工・染色・色付けが行われ完成されます。

よって「タンナー」というところは、「皮」から「革」に変化させる場所です。

 

ドラムから鞣された革を取り出す作業。
ドラムから鞣された革を取り出す作業。
ドラムから鞣された革を取り出す作業。
ドラムから鞣された革を取り出す作業。

 

 

モラルコードの「タンナー」は?

レザー専門店のモラルコードMORAL CODE
https://www.moralcode.jp/

 

南インド・チェンナイの1981年創業のタンナーで作られる最高級のレザーを使用しています

高級皮革にこだわるため、全て北米やヨーロッパより肌目のきめ細かい上質な原皮を輸入して使用しています。
ヨーロッパでなめしをすると非常にコストがかかり、品質以上に価格が高騰してしまいます。
しかしながらインドでヨーロッパと同じ原皮を使用し、ヨーロッパと同じ鞣し薬品を使ってタンニングすることで最大限にコストパフォーマンスを発揮することができます。

40年を迎える長年積み上げてきた技術とノウハウは、世界から高い評価を得ています。

4世代引き継がれる実績あるインドの工場が、「アメリカと日本」で同じビジョンをもって展開するグローバルブランド【モラルコード:MORAL CODE】

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